2009年01月22日

「碧山天文台」完成

ob1.jpg

およそ一年ぶりの更新である。
報告すべきことはたくさんあるのだが、とりあえず以下に概略を記す。

昨年、国際光器で中古の20cmF12屈折鏡筒(米国D&G社製アクロマート)が格安で売られていたので、思い切って購入した。
架台は、高校以来の友人であるU君がIK技研の古い赤道儀(32cmカセグレン用)を所有していたので、それに載せ、彼と共同で使用することにした。
問題は、観測室である。20センチF12となると、スライディングルーフにするにしても、相当大きなものにしなければならない。そこで、小屋全体が動くランオブシェッドと呼ばれるタイプの小屋を建てることにした。それなら、比較的小さなもので済みそうだ。
小屋の構造は単純なものなので、一時は自作も考えたが、素人大工の私では、やはり完成は相当先になるであろう。
悩んだ挙句、親しい大工さんに見積もりしてもらうと、案外、安上がりだったので、結局、作ってもらうことに決めた。
ついでに、私の自作ドブたちを格納する小屋(こちらはスライドしない)も同じ寸法で製作を依頼した。
これらの2棟の小屋は昨年12月に完成し、京大の「花山(かさん)天文台」の向こうを張って、「碧山天文台」と命名した。

なお、写真の一番右に写っているのは、自作第6号機の「MOKUZUTSU」である。
この製作の経緯については、一昨年の6月10日以来書いていなかったが、ようやく昨夏に完成したのである。このドブの詳細はこちら。

http://www.photohighway.co.jp/tp/24_f.asp?key=2160451&un=12206&m=0&pa=&Type=24
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2008年01月20日

フローライト屈折(FC100N)レストア

幾度か、自分自身でレストアしたフローライト屈折(FC100N)だが、どうも仕上がりに納得がいかない。
鏡筒の塗装など、不均一で光沢がない。そこで、自動車用の塗料で再度塗り直したが、以前に塗った塗料を十分に落とさずに、プラサフ(下地処理用の塗料)を塗ったものだから、表面がひび割れて、以前より汚くなってしまった。
自分でレストアするのは、もう相当な時間と塗料代をかけてしまったので、自作派の私も、もういい加減に嫌になった。もはや、プロの板金屋さんに頼むしかあるまい。

ということで、この際だから、接眼部もマイクロフォーカサーに交換することにした。物は笠井トレーディングのI.D.112mmのものが安価だったのでそれに決めた。届いた箱を開けてみると、なかなか高級感のある代物である。ただ、そのままでは、接合部の径が太くて取り付けられないので、近所の鉄工所で外周を旋盤で少し削ってもらいビス留めし、ついでに鏡筒も短くカットしてもらって、ペンタプリズム使用でもピントが合うようにした。

さて、次は鏡筒の塗り直しだが、実はそれよりも大きな問題がある。対物レンズである。光にかざしてよく見ると、コーティングがまだらになっており、はなはだよろしくない。
それで、知人に教えてもらったヨシカワ光器研究所に再コーティングを依頼する事にした。早速電話をすると、鏡筒の塗装費用もそんなにかからないということなので、同時にそちらの塗装もお願いすることにし、鏡筒ごと、まるまる一本、宅配便にて送った。

しばらくして、ヨシカワ光器から電話がかかってきた。
それによると、コーティングは変色しているが、光学性能には何ら影響がないので、再コーティングせず、レンズの特殊洗浄だけをして表面に付着している塵を除去すればよく見えるようになるでしょうとのこと。
このレンズはタカハシ製のレンズの中でも非常に滑らかに磨かれているので、コーティングもきっちりと付着しており、それを剥がして再コーティングをするのは、かえって良くないでしょう、後玉のフローライトは、もともとコーティングされていませんが無傷ですよ、ということだった。

・・・・・と、ここまでが昨年末の話。
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2007年10月25日

天頂プリズムのちょっとした改造

15cmF8屈折に双眼装置を付けた場合には、天頂プリズムが使えない。ピントが合わないのだ。言うまでもなく、天頂プリズムが使えなければ、高度の高い星を見るとき、きわめて不自然な格好でアイピースを覗かなければならない。

そこで、手持ちのアメリカンサイズの天頂プリズムを改造してみた。

bino1.JPG

写真に示すように、アイピース側のスリーブを取り外して、リングを貼り付けている。
リングは、この屈折に付属していた2インチ→アメリカンサイズアダプタのアイピース側外周に切られていた42mmP=0.75オスネジの部分を切り落としたものである。
(リングに2箇所穴が開いているのは、小さなビスでプリズムに取り付けるつもりだったからである。しかし、これは瞬間接着剤だけで充分だった。)

改造の結果、中間にアメリカンサイズのスリーブをはさまず、MAXBINOと天頂プリズムが直接接続できるようになった。

bino2.JPG

早速、実際に星を見てみると、ギリギリでピントが合う。
裏像にはなるが、これで楽に星が見られるようになった。
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2007年10月12日

大江山で星を観る会「2007秋」へ行く。

 今や近畿を代表する大観望会とも言える「大江山で星を観る会」もこのところ悪天ばかりで、いまひとつ不完全燃焼な状態が続いていた。
 しかし、去る10月6日の「秋の会」はまれに見る晴天となり、私も電動化なったOHZUTSUを久々に出陣させるべく、友人のU君や篠天のFIKさんに積載を手伝ってもらって、一路、大江山を目指し出発した。
 現地には5時に到着したが、既に近畿各地から多くの天文マニアが集結している。

ooe4.jpg
ずらりと並んだ望遠鏡(手前は大江山では
お馴染み、永田さんの自作自動導入経緯台

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2007年09月11日

OHZUTSU電動化計画(その3)

GOTOの際に、モーターが途切れ途切れに作動することについて、電気に詳しい篠天のFIKさんと電話で話をしていたら、「それは、電源を乾電池にしているせいかもしれない。」とのことだった。
実は、以前から使っていた充電式の携帯バッテリーが劣化したため、サーボキャットの電源を単1乾電池8個で代用していたのだ。
FIKさんによると乾電池の場合、負荷がかかったときに電流が落ちてしまうことがあるらしい。「充電式のバッテリーなら、落ちないですよ。」とのこと。
さっそく、自動車の12Vのコンセントに繋いでみると、おお、OHZUTSUがブンブンと動き出し、一発で導入できるではないか!
これで、唯一の問題点も氷解した。FIKさん、ありがとう。
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2007年08月25日

OHZUTSU電動化計画(その2)

サーボキャットで恒星時追尾するためには、OHZUTSUの耳軸やグランドボードとモーターのギア比のデータなどを、パソコンを使ってサーボキャットの本体へダウンロードする必要がある・・・というのは、以前に記述したとおりである。
しかし、いろいろと試みたが、どうしてもそれがうまくいかず、結局、サーボキャットの本体ユニットを米国のメーカーへ送り返し、そちらでデータを設定してもらうことにした。
なお、サーボキャットは単体でも恒星時追尾が可能だが、アルゴナビスというナビゲータと併用すれば自動導入も可能だ。この際だから、それも注文しておいた。

アルゴナビス
argo.JPG
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2007年07月24日

日は過ぎ去りて・・・

 話は少し遡るが、この4月から母校であるK高校の事務職員として勤務している。
 生徒だったのはもう30年も昔のことで、当時は「天文班」に所属していた。
 4月の赴任以来、仕事に追われ、昔の活動の場であった天体ドームや部室のことは、気にはなっていたものの、一度ちょっとのぞいてみたきりで、なかなか、そこを訪れることができなかった。

 ところが、先日の大雨でドームが浸水し、急遽、ドームの床下の倉庫から古い書類や機材などを取り出すことになった。
 山積みになった書類をひっくり返していると、当時、私が描いたスケッチが出てきた。

mokusei1.JPG

 これは、ユニトロンの7.5p屈折赤道儀で見た木星のスケッチ。
 三十二年経過して、髪に白いものの混じり始めた私が今、このスケッチを見ている・・・。
 これを描いたのは、ついこの間だったような気がするのに。

 その7.5p屈折はもうどこにもなく、赤道儀のマウント部分だけが暗い倉庫の奥に眠っていた。
 黒点観測をしていた主砲の12.5p屈折(西村製)は、ドームの中央で今も健在だが、当時、星雲星団を夢中になって追っていた20pF8反射経緯台(これも西村製)はどこへ行ったのだろうか?
 それでM22を初めて見た時の記憶は、今も私の脳裏に鮮明に残っているのだが・・・。

 鏡筒は、部室内の棚の中に見つかった。(これは昔と同じ場所にしまってあった。)が、主鏡と「猫足」の架台が無い。
 そこで、床下の照明の無い暗い倉庫を懐中電灯で照らしながら、奥へ奥へと探っていくと、三脚とマウント部分が粗い作りの棚の上に、ばらばらになって横たわっていた。ミラーはドーム内の机の中から出てきたが、メッキは汚れ光を失っている。
 次の画像は、同級生のU君が、その20pで描いた木星スケッチ。

mokusei2.JPG

 これを見ても、この反射がいかによく見えたかが判る。
 この望遠鏡、何とか再生できないものかなぁ・・・。

 「天文班」はやがて「天文部」へと名称が変わり、今年はさらに「理科部」となって、伝統であった太陽黒点の連続観測、班誌「KOSMOS」の発行も、いつの間にか途絶えてしまった。
 班員が激減してしまったのが直接の原因であろうが、背景には、悠遠とも言える天文の趣味自体が、今の軽くてスマートなものが流行る時勢に合わず、衰退の一途を辿っているのだろう。

 高校生の頃、一緒に星を追っていた多くの仲間も、皆「星」から離れてしまった。今でも星を見ているのは、前述の木星スケッチを描いたU君と私だけだ。

 「日は過ぎ去りて、とどまるは我」(アポリネール)・・・か。
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2007年07月23日

三脚の製作

sankyaku.jpg 

 以前から、10pフローライトの惑星観察用として、手頃な中古の赤道儀を物色していたのだが、先日、友人からタカハシのEM−1を格安で譲ってもらった。
 この赤道儀には屈折用の三脚は付いていなかったので、ポラリス赤道儀のものを転用する手もあったのだが、少々華奢でもあり、この際、新しく自作することにした。

 三脚を作るのは、三作目。
 最初に作ったKIRINJIには2×4材をそのまま利用したが、これは非常に重かった。
 次に作ったのはポラリス赤道儀用の三脚で、2×4材の少しサイズの小さいやつを使って作ったのだが、これは逆に少し細すぎた。
 今回は、以前の製作を教訓にして、30mm×40mmのホワイトウッド(つまり、これも2×4材と同じ木材)を松葉のように2本貼り合わせて作った。トレーは国際光器のジャンク品、500円で買ったものである。
 今度は会心の作だ。木材を6本使ったが、2千円もかかっていない。例によって、サンドペーパーをかけ、屋外用ニスを塗った後、再度サンドペーパーをかけて表面を滑らかにする。そうして、もう一度ニスを塗って仕上げる。 長さは150pで、市販の三脚より少し長めにしている。
 10p用として譲ってもらった赤道儀だが、これなら15pF8の屈折でも、眼視用としてなら充分だ。

 さて、その15p屈折だが、付属していたプローセル25mmが気に入ったので、もう1本CATで中古品を求めて、双眼装置に付けてみた。
 梅雨の晴れ間をねらって、M8、M17などを双眼装置を通して見てみたが、何というか、星々が潤んだような感じで生き生きとしており、暗い背景に浮かんでいる星雲が愉しい。
 しかし、単眼に切り替えて、M22を見ると、双眼の時よりはるかに星数が多く、屈折特有のシャープで落ち着いた星像で、やはりこれでなくては、という感じだ。
 まあ、一長一短、人によって様々な感じ方があるのだろうが、私は、単眼でそのまま見た方が好きかな・・・。
posted by 酔古堂碧山 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

15p屈折+ペンタプリズム

penta.jpg

 屈折式のウィークポイントのひとつは、天頂に向けたときに、非常に覗きにくい点である。これを解消するために、ダイアゴナルプリズム(ミラー)、いわゆる天頂プリズム(ミラー)を使うわけだが、当然、裏像になるわけである。
 これは、星図と照合しながら、天体を辿っていく時、(特におとめ座の銀河団などの過密なところを辿る時)甚だ不便である。
 これに対処するには、ペンタプリズムというのがあるが、これは光が2回反射するため、像が暗くなり、星雲星団には、従来不向きとされ、主に月や惑星観測者に使われていた。
 ところが、笠井トレーディングから、従来品と比べると光量損失の著しく少ないペンタプリズムが発売されたという。星雲、星団用に使えるかもしれないので、15p屈折用に早速購入してみた。続きを読む
posted by 酔古堂碧山 at 12:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月10日

新ドブソニアン製作記(その2)

 何やかやとすることが多くて、「31センチ新ドブ」の製作は停滞気味である。現在の状況は画像に示すとおり。架台部の製作にはまだ手を付けていない。

mokuzutsu.JPG

 鏡筒はこれまでのようにボイド管に塗料を重ね塗り方法ではなく、屋外用のプラスチックシート(木目調)を巻き付ける方法で仕上げた。
 近寄って見ると、ボイド管特有の螺旋状の筋が見えるが、遠目には丸太のようである。だから、今度のドブはMOKUZUTSUと命名するつもり。
 夏になると、いよいよ小学校などから観望会の依頼が来るので、それまでに何とか完成したいとは思っているのだが、例によって、設計図を引かずに考え考え作っているので、ちょっと難しいかな・・・。
 
posted by 酔古堂碧山 at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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